お盆ですね。
日帰りで帰れる距離なのに
お盆中に家に帰れない仕事の日程。
夜だけかえろうかな。
先週、静岡で墓参りできたとき、
母がとてもすっきりした顔にかわっていた。
事情あり横須賀のお墓に母方の祖父母は眠っているけど、
彼らの代々の墓は今もむこう。
ようやく挨拶できてよかったよ、と母は何度も言っていた。
供養って、もちろん亡くなった大好きな人たちを慰めるためでもあるけど
残された自分たちを慰めて、愛をずっと確認することなのかな。
気づいたら当たり前みたいに草木をずっと世話してるけど、
もともとは父方の祖父の趣味だったものを
彼が死んだ後に、まだ小学生だった私が真似して庭いじりを始めたからだった。
死んだ人のこころの在りようは永遠に謎だけど、
でも去ってしまって寂しいし、その秘密に近づきたくて、ずっと話しかけていたら
いつのまにかすっかり自分の一部になっている。
これが人がずっとこの世をまわしてきた愛なんだろうな。
亡くなって何十年たってもこころの中に、
もはや本物のおじいちゃんではないかもしれない
おじいちゃんがいつもいる。
それは多分、彼がうんと小さかった私に
惜しみなく与えてくれたからだと思う。
e.e.cummingsの大好きな詩で
i carry your heart with me (i carry it in my heart)
じぶんのこころの中にあなたのこころを抱えている
という詩があるのだけど、
きっとそういうこと。
作品を作って残す、とは全く別のベクトルで、
ただ一人の人間として
私は自分の家族ややがて来るこどもたちに
同じものを残せるといいな、と思う。
皆様、よきお盆を。
Love,
ゆき
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