Friday, August 14, 2015

And we carry someone's heart with us お盆に寄せて

お盆ですね。

日帰りで帰れる距離なのに
お盆中に家に帰れない仕事の日程。
夜だけかえろうかな。


先週、静岡で墓参りできたとき、
母がとてもすっきりした顔にかわっていた。
事情あり横須賀のお墓に母方の祖父母は眠っているけど、
彼らの代々の墓は今もむこう。

ようやく挨拶できてよかったよ、と母は何度も言っていた。



供養って、もちろん亡くなった大好きな人たちを慰めるためでもあるけど
残された自分たちを慰めて、愛をずっと確認することなのかな。

気づいたら当たり前みたいに草木をずっと世話してるけど、
もともとは父方の祖父の趣味だったものを
彼が死んだ後に、まだ小学生だった私が真似して庭いじりを始めたからだった。

死んだ人のこころの在りようは永遠に謎だけど、
でも去ってしまって寂しいし、その秘密に近づきたくて、ずっと話しかけていたら
いつのまにかすっかり自分の一部になっている。

これが人がずっとこの世をまわしてきた愛なんだろうな。

亡くなって何十年たってもこころの中に、
もはや本物のおじいちゃんではないかもしれない
おじいちゃんがいつもいる。
それは多分、彼がうんと小さかった私に
惜しみなく与えてくれたからだと思う。


e.e.cummingsの大好きな詩で
i carry your heart with me (i carry it in my heart)
じぶんのこころの中にあなたのこころを抱えている
という詩があるのだけど、
きっとそういうこと。



作品を作って残す、とは全く別のベクトルで、
ただ一人の人間として
私は自分の家族ややがて来るこどもたちに
同じものを残せるといいな、と思う。



皆様、よきお盆を。


Love,
ゆき



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